コープさっぽろは、公益財団法人コープさっぽろ社会福祉基金を通じ、東日本大震災被災者支援の一環として被災地から道内に転入している高校生に就学支援一時金として5万円を支給するほか、被災地支援を続けるNPO、ボランティア団体に1件20万円程度の助成を行う。8月20日から応募の受付を始める。「被災地から避難された方々に少しでも支援をして、復興の手伝いになればと思います」と同基金の木村邦弘専務理事は語っている。いずれも給付型のため返済の必要はない。(写真は、同基金の木村専務理事)

 

コープさっぽろ社会福祉基金は、コープさっぽろが拠出した事業剰余金1億円を基本財産としてスタート、今年で設立23年。基金の運用益と組合員の寄付や宅配とどっく利用者の一口100円寄付などを受けて運用資産を捻出してきた。

 

同基金は、母子家庭など経済的に困難な高校生や心身障害を持つ特別支援学校の生徒に向けて毎月1万円の育英奨学金給付、地域福祉を行うNPO、ボランティア団体へ1件につき5~10万円の助成をしている。

 

2011年度は育英奨学金給付が106人、1272万円、助成は43団体に総額260万円を行う予定。

 

今回、被災地支援の取り組みとして道内に転入してきた高校生へ就学支援の一時金として1人5万円、被災地支援活動を現地や道内で続けているNPO、ボランティア団体に1件20万円以内で助成することにした。

 

被災地から道内に転入してきた高校生は28人で、多くは働き手の父親を現地に残し母親と一緒に避難してきたケースという。義務教育から外れている高校生は、家庭支出の負担が大きいことから高校生を対象にした。

 

また、被災地支援のNPO、ボランティア団体への助成は、これまでの活動実績がある団体が対象で、10団体程度に助成していく方針。

 

避難高校生への支援受付は8月22日から、NPO、ボランティア団体への助成は9月1日から同基金で受け付ける。問い合わせは、基金事務局へ(札幌市西区発寒11条5丁目10番1号、TEL011・671・5719 FAX011・671・5741、Eメールはcsap.fukushikikin@todock.jp

 

3人の方がこの記事に「いいんでない!」と言っています。