いよいよ帯広でも食品スーパーのディスカウント戦争に火が付く。これまでこうした業態の店舗がほとんどなかった帯広に参入するトライアルカンパニー(本社・福岡市東区)。そのオープン日が5月27日(水)午前8時30分に決まった。(「トライアル」が帯広に初参入する。写真は「トライアル」の店舗看板)
新型コロナウイルスの影響で家庭内で食事する機会が増え、生鮮食品や冷凍食品、加工食品が売れているため、食品スーパーの売り上げは好調だ。しかし、飲食業や観光業、サービス業などの臨時休業で解雇や所得が減ったりすることで、スーパー業界では夏場以降に消費者の低価格志向が一気に高まると見ている。
現在、スーパー業界では『DTG』が絶好調とされている。いずれもディスカウントが売り物の『ドン・キホーテ』、『トライアル』、『業務スーパー』の頭文字の略だ。道内ではもともと旭川がディスカウントの激戦区として知られる。その理由は、第七師団の軍都として発展し道内から余剰品が集まってくるからなど、ディスカウントの原因には諸説あるが、いずれにしても現在も価格競争は一番激しいとされている。ここではDとTとGが店舗を構え、各社を脅かす存在と言われる。
そんな旭川の日常が、帯広にも飛び火するのはほぼ間違いない。トライアルカンパニーは、24時間営業で地域最安値を標榜したMD(販売戦略)を取っており、新規参入する「スーパーセンタートライアル帯広東店」(帯広市東5条南3ー12ー1)でも同様の運営方法となりそう。
帯広では「ダイイチ」、「フクハラ」、「マックスバリュ」の3強がしのぎを削り合っている。夏場以降に必ずやってくる消費者の低価格指向と相まって、帯広ディスカウント戦争が一気に広がりそうだ。