新型コロナウイルスの感染拡大が始まってから続くマスク不足。ドラッグストアなどでは店頭にマスクが並んでいない異常事態が続く。そんな中で開店時にマスク販売をいち早く取りやめたのが「サツドラ」。開店時に行列ができることでクラスターが発生するのを防ぐことや、購買機会を均等にするのが目的。今では、他のドラッグストアも同様に開店時販売を取りやめている。そんな中、マスクの現状と今後について話すサツドラ富山浩樹社長の動画がYouTubeで公開された。なぜマスクは不足しているのか、ストンと理解できる中身になっている。(写真は、「サツドラ」を展開するサツドラホールディングスの富山浩樹社長)

 動画で富山社長は、「サツドラ」店舗で2~3月に1600万枚のマスクを供給したこと、3月単月では380万枚を供給したこと、さらに直近では週に20~30万枚を供給している状況を説明。全国的にマスクが店頭に並ばない理由について、富山社長は国が医療機関に優先的に供給しており、その後の残りが小売店舗に供給されているためと説明し、今後も品薄状態は続くと話している。

 また、朝の開店時にマスクや消毒液などの販売を取りやめた理由についても説明。「社内でどういう販売方法が良いのかを話し合って踏み切った決断だった」とした上で、予想外の好意的な反響に驚いていることも付け加えた。今後もマスク不足が続くため、富山社長は最善の販売方法を検討していくと話している。

 最後に、店舗の従業員についても言及。ピリピリした店頭では声を荒げるお客もいて従業員のストレスは高まっているとして、「ぜひ優しい声を掛けてもらいたい」とお願いして8分強の動画を終えている。マスク不足が続く中、ドラッグストア社長が動画で自ら説明、理解を求めるのは異例。同社ではマスクの作り方も動画で紹介している。
 富山社長の動画は、こちら>>
 マスクの作り方の動画は、こちら>>


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