商業施設を運営している丸ヨ池内(本社・札幌市中央区)は、札幌市中心部で展開しているツインファッションビルのうち「IKEUCHI GATE」(南1条西2丁目)の営業を6月21日に終了、その後ビル解体工事に入り新ファッションビルを建設する。(写真は、6月21日で営業を終了する「IKEUCHI GATE」)
「IKEUCHI GATE」は、1953年に竣工した建物に増築を重ねて73年に現在の地下1階、地上8階のビルになった。百貨店「丸ヨ池内」として展開していたが、73年ころは「丸井今井」のグループ企業だった。バブル崩壊で丸井今井が苦境に陥ったためグループから離脱、独立路線を取りファッションビルへの路線転換を進めてきた。
2010年に南1条通を挟んだ向かい側にあった「三越札幌アルタ」(南1条西2丁目)がリーマンショックの影響を受けて撤退、丸ヨ池内が承継して11年4月に「IKEUCHI ZONE」としてオープン。これに合わせて丸ヨ池内を「IKEUCHI GATE」に名称変更した。
「IKEUCHI GATE」は延べ床面積約3087坪(1万189㎡)、売り場面積約1944坪(6417㎡)。テナントは約50店舗が展開していたが、現在は約25店舗と半分になっている。
営業終了を決めたのは、建物の老朽化と耐震問題などがあるため。建物の解体は閉店後の早い時期から行う予定。新ビルについては「現在、複数案を検討中で現段階では決まっていない」(広報)としている。またビルの設計についても複数の設計者と接触中だという。大通ゾーンのファッションビルとしてどう生まれ変わるのか期待が高まっている。なお、「IKEUCHI ZONE」は建て替え予定はなく運営を継続する。