「業務スーパー」20周年記念セール、道内18店舗でも実施

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 神戸物産(本社・加古郡稲美町)が全国でFC(フランチャイズ)展開している「業スー」こと「業務スーパー」が事業を開始して20年を迎えたことから、北海道でも3月1日から「生誕20周年記念セール」を実施している。第1弾は3月31日まで。(写真は、「生誕20周年記念セール」のチラシ)

「業務スーパー」は、神戸物産が世界41ヵ国にある工場と直接取引して直輸入した商品や、同社の国内グループ工場21工場で製造しているオリジナル商品を販売しているのが特徴。こうしたPB(プライベートブランド)商品の比率は30%を超えている。

 低価格指向と高品質志向が強い消費環境の中で「業務スーパー」の売り上げは伸長しており、神戸物産が全国の業務スーパーへ出荷している商品納入実績は2020年1月度で前年同月比119・8%と堅調に推移している。

 北海道の「業務スーパー」は、2013年4月18日にホームセンターを東北・北海道で展開しているDCMサンワ(本社・青森市)がホームセンターの「函館本通店」(函館市)内に「業務スーパー」を導入したのが最初。以降、DCMサンワは道内展開しているホームセンターのリニューアル時に「業務スーパー」を順次導入、「上磯店」(北斗市)、「登別店」(登別市)、「砂川店」(砂川市)、「新道店」(札幌市東区)の5店舗を展開。

 また、京濱港運(本社・横浜市神奈川区)の子会社ケヒコ(同・同)は13年8月22日に「すすきの狸小路店」(札幌市中央区)を出店、以降「苫小牧店」(苫小牧市)、「旭神店」(旭川市)、「岩見沢店」(岩見沢市)の計4店舗を出店している。
 
 さらにGー7スーパーマート(本社・神戸市須磨区)が13年12月5日に「月寒西店」(札幌市豊平区)を出店、以降は「上野幌店」(同市厚別区)、「八軒店」(同市西区)、「千歳店」(千歳市)、「恵庭店」(恵庭市)、「清田店」(札幌市清田区)、「厚別西店」(同市厚別区)と続き、今年2月27日には「小樽店」(小樽市)にも出店するなど計9店舗を展開している。
 道内の店舗数はこれら3フランチャイジーで全18店舗となっている。

 道内のディスカウント業態の店舗は「業務スーパー」のほか「スーパーセンタートライアル」、「ザ・ビッグ」などで節約志向が続く中、売り上げを伸ばしている。「業務スーパー」と「トライアル」は以前は通常の食品スーパーとあまり競合しなかったが、現在は競合状態が激しくなるなど認知度が高まってきた。「業務スーパー」が20周年記念セールを継続的に実施すれば周辺の食品スーパーも対抗策を打たざるを得なくなりそうだ。

 

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