札幌市内の「セブンーイレブン」店舗の閉店に異変が起きている。オープンから1~2年という短命で営業を終える店舗が増えているからだ。セブンーイレブン・ジャパン(本社・東京都千代田区)は、道内1000店舗突破を目指して2017年から18年の2年間、出店攻勢を掛けていた。そのころに出店した店舗が早々と閉店している実態がある。(写真は、閉店した「セブンーイレブン札幌東雁来9条4丁目店」)

 札幌市東区東雁来9条4丁目の国道275号線の札幌方向車線沿いに「セブンーイレブン札幌東雁来9条4丁目店」がオープンしたのは、17年8月31日。国道を挟んだ向かい側の車線沿いには「ローソン札幌東雁来10条店」がある。道路1本を隔てれば商圏が異なるというのがコンビニ業界の定説。

「セブンーイレブン札幌東雁来9条4丁目店」側の東雁来8条3丁目には開局したばかりの日本郵便・道央札幌郵便局(地域区分郵便局)があるほか、周辺には新築の戸建て住宅も建ち並び、国道を通るクルマ客も呼び込める立地だった。

 しかし、この店舗は20年1月に閉店、営業期間は2年4ヵ月という短さだった。閉店の告知も不十分で、通常は店舗入り口に『〇月〇日閉店いたします。これまでのご愛顧誠にありがとうございました。』という貼り紙が閉店後も1ヵ月は貼り出される。この店舗にはそうした告知もなく、真新しい建物が雪に埋もれているだけ。

 この店舗よりも短命な店舗だったのが、「セブンーイレブン札幌平岸2条13丁目店」(札幌市豊平区平岸2条13丁目13ー14)。平岸街道と白石藻岩通が交差する北西角にあたる「チサンマンション札幌6」1階に居抜きで出店したものだが、オープンは18年2月28日。閉店は19年11月7日なので、わずかに1年9ヵ月の営業期間だった。

 セブンーイレブン・ジャパンは、北海道で1000店舗突破を目指して17年~18年は1年間で29店舗を純増させるなど大量出店を繰り広げていた。短命店舗はいずれもこの時期にオープンしたもの。大量出店のツケが回ってきたと言えそうだ。
 業界関係者は、「店舗建設への協力金はなくなりコンビニはハイリスクの投資案件になってきた。店舗の建物所有者が次のテナントを探すには家賃を引き下げるなどしなければならず、投資回収に時間が掛かるようになるだろう」と話している。


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