株式を上場している北海道の流通5社の10月度売上高前年比は、前年割れと前年超えの企業に明暗が分かれた。(ダイイチの10月売上高は前年同月比103・6%と好調だった。写真は「ダイイチ白石神社前店」)

 10月は消費税が8%から10%に引き上げられた最初の月だが、食品は軽減税率が適用され8%が維持されているため非食品の構成比が比較的高い流通各社には、9月の駆け込み需要の反動減が少なからず発生した。

 イオン北海道(本社・札幌市白石区)は、全店ベースが前年同月比91・2%、既存店ベースが91・1%とかろうじて90%台を確保した。9月は衣料や住居余暇の駆け込み需要で全店、既存店ともに110%を超える伸びだったためその反動が顕著に出た。
 部門別に見ると、衣料(レディース、服飾、キッズ、インナー、メンズ)が全店ベース、既存店ベースともに84・3%。食品(グロサリー、デイリー、農産、水産、畜産、デリカ、催事)は全店ベース96・7%、既存店ベース96・6%。住居余暇(家電、文具、サイクル、携帯電話、ホームファッション、ヘルス&ビューティーケア)が全店ベース、既存店ベースともに81・0%になった。

 アークス(本社・札幌市中央区)は、全店ベースが前年同月比96・3%、既存店ベースが96・6%になった。9月度は前年の胆振東部地震による特需があったためその反動で前年割れしており、2ヵ月連続で90%台後半だった。なお、既存店は7月から前年割れしており4ヵ月連続となった。客数は、全店ベースが96・5%、既存店ベースが98・8%で全店、既存店ともに4月から7ヵ月連続で前年を割っている。客単価は、全店ベースが99・9%、既存店ベースが99・8%。

 北雄ラッキー(本社・札幌市手稲区)は、新規出店がこの1年間ないため全店と既存店が同じ数値で前年同月比93・5%になった。タバコ、酒類、住関連商品が反動減で売れ行きが鈍ったほか、売上高構成比で8%を占める衣料は80%台と反動減の影響を受けた。客数は95・0%、客単価は98・4%。

 ダイイチ(本社・帯広市)も新規出店がこの1年間ないため全店と既存店は同じ数値で前年同月比103・6%と順調だった。9月は96・1%だったが盛り返した。部門別では青果105・9%、水産101・7%、畜産104・2%、惣菜104・8%、デイリー104・9%、一般食品102・8%、日用雑貨91・6%などとなっている。客数は103・6%、客単価は100・1%だった。

 マックスバリュ北海道(本社・札幌市中央区)は全店ベースが前年同月比102・1%、既存店ベースが100・7%になった。非食品の構成比が3%台と少ないため消費増税の影響があまり響かなかった。節約志向でディスカウント業態の「ザ・ビッグ」の伸び率が高い状態が続いている。新規出店した函館市内の「深堀店」、「若松店」は予定通りの売り上げを確保している。



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