食品スーパー、ダイイチ(本社・帯広市)の2019年9月期決算は、売上高404億7000万円、営業利益13億4200万円、純利益7億5000万円で前期比0・3%の増収、5・3%の営業増益、5・9%の純利益減だった。純利益減は店舗等の減損損失2億2500万円を特別損失として計上したため。配当は2円増配の13円。(写真は、売り場面積を1・5倍に拡大した「白樺店」)

 期中の2019年4月に帯広ブロックの「白樺店」の売り場面積を1・5倍の2515㎡に拡大し、社会福祉法人と連携して「地域支縁くらぶ白樺」を開設したほか、キッズコーナーやイートイン・パブリックスペースの拡充も図ったため売り上げが伸長した。セブン&アイグループのスーパーセクターで構成するスーパーマーケット連絡協議会を通して情報を共有化、セブンプレミアム商品の販促強化も行った。

 地域別売上高は、帯広ブロック10店舗で前年同期比0・7%増の176億3300万円、旭川ブロック8店舗で同0・6%増の126億4800万円、札幌ブロック5店舗で同0・8%減の101億8400万円になった。売上総利益率(粗利)は商品調達コストの改善や適正在庫の維持などにより前期比0・3ポイント改善、24・7%になった。売上高営業利益率も同0・1ポイント改善し3・3%になった。

 20年9月期は、既存店の「オーケー店」(帯広ブロック)など数店舗の既存店改修を計画しているが、札幌ブロックの苦戦から新店開設を急ぐ可能性もある。通期売上高は19年9月期比0・5%増の406億6400万円、営業利益は同1・6%増の13億6300万円、純利益は同17・4%増の8億8000万円、配当は1円増配の14円を予想している。



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