イオン北海道(本社・札幌市白石区)は、石狩市新港南2丁目に「石狩プロセスセンター」を建設する。デリカ商品や精肉商品などのパック詰めを行うセンターで店舗内のバックヤード業務の省力を狙う。稼働は21年を予定。投資額は非公表。(写真は、「石狩プロセスセンター」の建設予定地。右は道道44号。看板にはかつて「用地管理者ジャパンエステート」と書かれていたが、現在は白く塗られている)
「石狩プロセスセンター」は石狩手稲通(道道44号)と道央圏連絡道路(国道337号)が立体交差する箇所の南西ゾーン。敷地面積は約3万6300坪(約12万㎡)。
この土地は、バブル時代にダイエーの大型店が計画されていた場所。92年にダイエーのダミー会社と見られる石狩エステート(東京都港区)が土地を取得、他の土地との共同担保で27億円抵当権が設定されていた。債務者は石狩エステートとダイエー。数年を経ずダイエーの経営が傾き、97年には進出断念が正式表明されている。その後、06年に小林合同有限会社(東京都中央区)がこの土地を取得、その後も更地の状態が続き、一時はスウェーデン発祥の世界的家具・インテリア専門店「IKEA(イケア)」の出店候補地に噂されたこともあった。
塩漬けが続いた土地は、18年12月にラディックス(札幌市中央区)が取得、19年6月にイオン北海道が取得した。「石狩プロセスセンター」の延べ床面積は約9000坪(約3万㎡)を予定、21年に稼働する予定。
イオン北海道とマックスバリュ北海道(本社・札幌市中央区)は、来年3月に経営統合して新生イオン北海道になる。これまで両社ともプロセスセンターを所有していなかったが、今回初めて合併後に所有、稼働させることになる。