セコマ(本社・札幌市中央区)は、同社の電子マネー機能付き会員カード「ペコマ」のカード会員を年内に約100万人にする。6月末で約71万人になっており、従来の「セイコーマートクラブカード」からの切り替えを促進するとともに、銀行口座からペコママネーヘのチャージもできるようにして利便性を高め新規加入も促進する。(写真は、電子マネー付き会員カード「ペコマ」)

 セコマは、2000年から「セイコーマートクラブカード」のサービスを開始。入会金無料で買い物に応じてポイントを付与、景品との交換や会員割引き、クーポンによる販売促進などを実施してきた。こうしたサービス提供とともに利用者の購買履歴であるビッグデータを蓄積、MD(マーチャンダイジング=販売政策)に利用している。会員数は約230万人。

「ペコマ」は、クラブカードの機能を充実させて電子マネーとしても利用できるようにしたもので、昨年10月から運用を開始。6月末で約71万人が「ペコマ」会員になっており、電子マネー利用者は約16万人。「ペコマ」の導入によって会員の来店回数は月間5・1回から7・6回に増加、1会員当たりの月間購入額も約4500円から約6400円に増加している。

 レジ時間の短縮など「ペコマ」の導入効果は大きいため、さらにバージョンアップすることで利便性を高め会員数を増加させる。10月からは北洋銀行の口座からセイコーマートのアプリを使ってチャージできるようにして店頭チャージのみの煩雑さを解消する。アプリは17年9月から発行、「ペコマ」が使えるようになったのは昨年10月からで利用者は6月末時点で約16万5000人。バーコード機能付き決済アプリとしては「セブンペイ」や「ファミペイ」よりも早く実現している。

 セコマでは、さらにアプリの機能を拡充、利便性とゲーム性を向上させ毎日利用したくなるようにバージョンアップする。現在は、買い物でポイントが貯まり、景品と交換できるサービスなどを提供しているが、貯まったポイントで店頭商品との交換も可能になるようにしていく。
 なお、9月からセコマグループで函館地区の「ハセガワストア」13店舗と根室市の「タイエー」4店舗にも「ペコマ」を導入する。



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