セブンーイレブン・ジャパン(本社・東京都千代田区)が北海道でセコマ(同・札幌市中央区)に店舗数で追いつくことができなくなったようだ。セブンの店舗数は2019年2月末で1009店舗、セコマが展開するセイコーマートは1106店舗、その差は97店舗。セブンはセコマの背中が見えても追いつくことは難しくなった。(写真は、釧路市内で2018年8月31日に新規オープンした「セブンーイレブン釧路鶴見橋店」。本文とは関係ありません)

 その理由は、4月4日のセブン&アイ・ホールディングス(本社・東京都千代田区)の決算会見で明らかにされた、セブンの24時間営業を巡る出店戦略の変更。これまで設備投資の6割を新規出店の投資に充て毎年1000店舗以上を全国で出店してきたが、24時間営業を巡るコンビニ時短問題を受け、この新店重視の投資を転換することになった。

 人手不足による人件費アップに加えて少子高齢化による買い物客の減少傾向で、コンビニ成長モデルの転換を余儀なくされた。セブンはそれを先取りする形で積極的に出店にブレーキを掛ける戦略を取る。これまでの新新規出店重視の投資から既存店の改装や建て替えなどの投資に軸足を置き、設備投資の6割をこうした既存店投資に振り向けるという。

 セブンの北海道店舗数は、17年2月末が959店舗、18年2月末が988店舗、19年2月末が1009店舗。新規出店と閉店を差し引いた純増数は、17年2月末から18年2月末が29店舗、18年2月末から19年2月末が21店舗だった。とりわけ、18年度はセブンの道内1000店舗突破が北海道地区の重点戦略だったこともあって大量出店をしている。

 一方、セイコーマート店舗数は、時期はずれるが16年12月末が1085店舗、17年12月末が1093店舗、19年の2月末で1106店舗。純増数は、8店舗、13店舗にとどまっている。セコマは、数年前から新規出店よりも既存店の建て替え、改装投資に重点を置く戦略に一足早く転換している。

 北海道のコンビニ店舗数は、19年1月末現在で3020店舗(北海道経済産業局調べ)。札幌や函館、旭川、帯広、苫小牧などでは出店余地が殆どないほか、地方では人口減少がますます加速するため、行政との細かな連携がなければ出店を進められなくなる。その点、地域に密着した地場コンビニのセイコーマートは優位だ。

 セブンとセイコーマートの97店舗の差は、追いつけそうで追い付けない差。北海道でライバル同士の2チェーンの店舗差はほぼ固定化されると見てよさそうだ。


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