道北や道東を中心に小型食品スーパー「DZマート」を展開しているダイゼン(本社・旭川市)の2018年9月期は、売上高51億5000万円、経常利益1億円となり初めて50億円の大台を突破した。「紋別店」(紋別市)など地方展開している店舗が好調で、前年比110%伸びた。(写真は、2017年9月にオープンした「DZマート永山7条店」)
ダイゼンは、酒類ディスカウント店などの経営から2010年に店舗面積200坪強(660㎡)の小型食品スーパー事業に転換。現在は旭川市内に9店舗、名寄、羽幌、枝幸、富良野の道北4店舗、斜里、紋別、遠軽の道東で3店舗を展開している。
単品管理の自動受発注システムの導入や店舗オペレーションの効率化、店舗への配送物量を平準化し品出し作業の簡素化をトータルで進める物流改革の実践などによって合理化を推進。
店頭では、低価格で知られる旭川価格を基準に、それぞれの地域に求められる値ごろ価格を打ち出すことで売り上げをアップさせてきた。
17年9月期の売上高は、約46億円だったが、18年9月期は51億5000万円と二桁伸長。16年6月にオープンした「紋別店」が、前期比110%の年間4億5000万円を売り上げるなど好調で、「総じて地方展開している店舗の売り上げが伸びたこと、さらに旭川市内店舗の効率化によってコスト減が実現できたことが収益アップに繋がった」(柴田貢社長)。
19年9月期は、消費増税が目前に迫る期となることから、キャッシュレス化に対応した施策を進めるほか新規出店1店舗を予定、売上高53億円、経常利益1億3000万円を計画している。