札幌に本社を置く株式上場食品スーパー(SM)3社の2018年10月度売上高は、前年より日曜日が1回少ない暦の関係もあったが、2社が前年度割れするなど低位安定の流れから抜け出せなかった。(写真は、札幌市北区の「ビッグハウス太平店」)
アークス(本社・札幌市中央区)は、全店売上高が前年同月比97・4%、既存店売上高が同96・9%になった。9月度は、震災の影響で売り上げを伸ばしたが10月度は一転、通常モードに戻った。全店、既存店共に前年割れだったのは、今期に入って4月、7月に続き3度目。
客数は、全店が同97・8%、既存店が同97・5%で9月度を除き客数の前年割れは1年以上続いている。客単価は、全店が同99・6%、既存店が同99・4%。客単価については前年を超える基調が長く続いていたが、ブレーキがかかった。
マックスバリュ北海道(同・同)は、全店売上高が同102・3%、既存店売上高は同100・1%になった。8月末にオープンした「北1条東店」(札幌市中央区)の売り上げが増え、全店ベースは2%超伸びたが、既存店は前年並みをぎりぎりでキープした。同社は、客数、客単価について開示していない。
北雄ラッキー(同・同市手稲区)は、全店売上高が同95・5%、既存店売上高が同95・7%となった。衣料品が苦戦したほか、9月の震災による需要増の反動とタバコの駆け込み需要の反動が響いた。客数は既存店ベースで同95・8%、客単価は既存店ベースで同99・9%に落ち着いた。