食品スーパー「フードDボスコ店」が札幌・手稲前田にオープン、鮮魚や総菜の高質化と低価格をアピールし年間20億円の売上げ計画

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 豊月は2日、札幌市手稲区前田7条11丁目に食品スーパー「フードDボスコ店」をオープンさせた。当日は朝から雨模様で時折雨脚が激しくなる中、開店を待つ買い物客らが150人ほど並んだため、午前9時の開店時間を15分ほど早めて店内に招き入れた。フードDボスコ店は、新鮮な食材を低価格で販売するとともに魚介類や総菜類を充実させ、ワンランク上の食品スーパーを目指している。豊岡憲治社長は、「地域のお客様に愛される店にして年間20億円を売り上げたい」と語った。(写真はフードDボスコ店の外観と買い物客が殺到した鮮魚コーナー)
 
 店舗は、手稲区前田7条11丁目の手稲郵便局に隣接したショッピングセンターの核テナントとして先行オープン。店舗面積は約2000㎡。「フードDボスコ店」のほか、サッポロドラッグストアーや靴販売大手のエービーシー・マート、ユニクロの低価格店g.u.、回転寿司の根室花まるが集積、フードDボスコ店以外は23日にオープンする。
 
 ショッピングセンターの名称は「クロスガーデン手稲前田」で三菱商事とオリックスが土地を賃借して建設した。
 
 この日は午前8時40分過ぎからオープンセレモニーを行い、関係者らによるテープカットの後、待ちかねた買い物客が店内に駆け込んだ。(写真右から2人目が豊岡憲治社長)


 
 人気を集めていたのは、豊月が得意とする鮮魚売場。苫小牧漁港から仕入れた新鮮な魚介類に買い物客が殺到。北海道産生秋鮭半身798円、刺身では国産本鮪中トロ100g当たり598円、苫小牧産活貝ほっき1個128円などが人気を集めていた。
 
 豊岡社長は、「食生活は急速に変わってきている。お客様のニーズに合わせた食材を揃えて買い物を楽しんで欲しい。当社の進めている高質の食品スーパーは4店目だが、新店は昨年9月にオープンした江別市大麻の『フードDリスタ店』から1年ぶり。高質スーパーのノウハウも徐々に習得してきたので、総菜類などもお客様のニーズに合ってきた」と新店舗に期待をかけている。
 
 フードDリスタ店は、商圏範囲2㎞の人口約2万人でシェア38%を確保している。今回のフードDボスコ店の商圏人口は約6万人のため、リスタ店と同様のシェアを獲得すれば年間売上高20億円を超えそう。

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