札幌市に本社を置く上場食品スーパー(SM)3社の2018年6月度売上高前年比が出揃った。今年の6月は暦の関係で昨年の6月より土曜日が1回多かったことも影響して、2社が既存店で前年を上回った。(写真は、「マックスバリュ北40条店」)
東京証券取引所1部と札幌証券取引所に重複上場し、北東北と北海道で展開しているアークス(本社・札幌市中央区)の6月度は、全店ベースが前年同月比101・6%、既存店ベースが同101・4%でそれぞれ3ヵ月ぶりに前年を超えた。
客数は、全店ベースが同99・9%、既存店ベースが同99・8%になった。全店ベースの客数前年割れは、昨年5月から14ヵ月連続、既存店ベースの前年割れは昨年7月から11ヵ月連続で客数減のトレンドが続いている。客単価は、全店ベースが同101・7%、既存店ベースが同101・6%となった。
東証ジャスダック上場のマックスバリュ北海道(本社・札幌市中央区)の6月度は、全店ベースが前年同月比104・2%、既存店ベースが同101・7%になり、既存店ベースでは5月度の99・5%から1ヵ月ぶりに回復した。昨年出店した3店舗は計画通りの進捗状況で全店ベースの売上高を押し上げた。
同社は、客数や客単価は公表していないが、客数は100%近傍で前年をわずかに下回る傾向が続いているという。
同じく東証ジャスダック上場の北雄ラッキー(本社・札幌市手稲区)の6月度は、全店ベースが前年同月比98・0%、既存店ベースが同97・4%になった。天候が不順だった影響で衣料品部門が同92%になり、健闘した食品部門の効果を打ち消した。客数は、既存店ベースが同96・9%、客単価は既存店ベースで同100・5%になった。
各社とも4月以降の消費トレンドは変わっていないとしており、生鮮食品とグローサリー食品の弱含みは解消されていない。客数の減少は、買い物頻度が減少していることやドラッグストアやコンビニエンスストアへ買い物客が流れている影響が続いているため。