コストコホールセールは、札幌市内に2号店を出店することを正式決定した模様だ。複数の大手食品メーカーが確定情報として伝えている。また、ホームファニシングのIKEAは、ニトリの本拠地である札幌に出店することを決め、用地を選定中という。外資系流通大手2社が札幌攻略の姿勢を強化することで、札幌流通市場は一層の激戦が予想される。(写真はコストコ札幌倉庫店)

 コストコホールセールは、2008年1月に「札幌倉庫店」(清田区美しが丘)をオープンし現在札幌市内は1店舗で営業。食品、雑貨などを備えた米国生まれの会員制の大型店であるコストコは、1999年に福岡県糟屋郡久山町に1号店を出店して以来、国内出店を加速し現在は札幌店を含めて9店舗を展開している。
 
 札幌2号店は、昨年の秋ころから噂されており、手稲区富丘周辺で土地を探しているという情報も流れていた。
 
 出店情報は二転三転していたが、今回、正式出店を決めた模様だ。手稲区富丘の国道5号線沿いで中古車センター跡と言われている。
 
 一方、IKEAはホームファニシングのライバル関係にあるニトリの本拠地、札幌での店舗展開を数年前から計画しており、現在土地を選定中という。
IKEAは、06年に第一号店を千葉県船橋市にオープンして以降、現在までに関東や関西に5店舗を構えた。今年4月にはIKEA福岡新宮店の建設をスタート、来年4月オープンを目指している。
 
 IKEAの国内5店舗の年間買い物客数は約2100万人と公表されている。この客数は、ハンバーカーのマグドナルドの国内客数と同じと言われ、流通業の中でトップクラス。
IKEA福岡新宮店の敷地面積は約6万2000㎡で店舗面積は3万1000㎡で、札幌での店舗規模もほぼ同程度になりそう。
 


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