アークス(本社・札幌市中央区)の2018年2月期は、売上高5139億5500万円、経常利益163億6600万円になり前期比0・3%の増収、0・6%の経常減益になった。純利益も2・3%減少して102億5500万円。配当は25円で据え置く。(写真は、札幌市中央区のアークス本社)
低価格指向に対応して、ラルズの「スーパープライス」など販促企画の継続、ユニバースなど周年事業の販促強化、「北海道150年事業」や「道民家庭の日」を活用した取引先との連携強化などで、既存店売上高は0・4%増と前期を上回った。
物流面では、ユニバースのデリカセンター新設、ラルズ及び東光ストアのデリカセンター製造能力を増強した。グループ共通のポイントカード「アークスRARAカード」は、17年度中にグループ全店舗への展開が完了、期末の会員数は前期末比12万人増、289万人になった。
期中の新規出店は、17年4月の「ダ*マルシェ沼田店」(道北アークス)、7月の「ユニバース十和田西店」(ユニバース)の2店舗で業態変更を伴う建て替え増床は11月の「スーパーアークス東光店」(道北アークス)の1店舗、改装は「東光ストア平和店」(東光ストア)など17店、閉店は「ラルズマートマルカツ店」(道北アークス)など4店舗だった。期末の総店舗数は336店(北海道220店舗、北東北116店舗)。
売上総利益(粗利)は、1274億5800万円で売上高比24・7%と前期より0・1ポイント上昇したが、人件費や減価償却費、水道光熱費などの販売費及び一般管理費が0・2%増加して営業減益になった。税引き前純利益は150億3300万円で前期より7億7700万円増えたが、法人税等調整額の減少で純利益減になった。
19年2月期は、売上高5220億円、経常利益163億8000万円を計画、18年2月期比1・6%の増収、0・1%の経常増益を見込む。純利益は2・5%減の100億円を予想する。