札幌市に本社を置く株式上場食品スーパー3社の10月度売上高は、アークス(本社・中央区)と北雄ラッキー(同・手稲区)が前年同月割れ、マックスバリュ北海道(同・中央区)も1%台の伸びにとどまるなど厳しい結果になった。20171027_091451(写真は、10月27日にオープンしたマックスバリュ新発寒店)

 3スーパーともに野菜の相場安、不漁による鮮魚部門の不振が響いた。また、消費者の節約志向も続いており、先行きが見通せない10月度の結果になった。

 アークスの10月度の全店売上高は、前年同月比98・7%、既存店売上高は同99・0%だった。全店、既存店の売上高が前年を割り込んだのは6月度以来、4ヵ月ぶり。
 客数は、全店が同98・2%、既存店が同98・7%だった。客数の前年割れは、全店が5月度から6ヵ月連続、既存店は8月度から3ヵ月連続。客単価は、全店が同100・6%、既存店が同100・4%。客数減による売上高の減少を客単価のアップで補っている構図が継続している。

 マックスバリュ北海道の10月度全店売上高は、前年同月比101・4%、既存店売上高は同101・2%と前年を超えたが、8月以降は全店、既存店ともに1%台の低い伸びにとどまっている。昨年11月から小型店を中心に閉店3店舗があったが、7月と10月に新規出店、3~8月だけでも8店舗の改装を実施。こうした積極策で売上高の前年越えを維持している。

 北雄ラッキーの10月度全店売上高は前年同月比96・1%、既存店売上高は同95・8%になった。客数は既存店で同96・3%、客単価は既存店で同99・5%になった。6月に建て替えオープンした「ラッキーマート西野店」(札幌市西区)は計画を上回る売上高を確保しており、10月25日に居抜きオープンした「シティマートなかゆうべつ店」(紋別郡湧別町)も好調なスタートを切っているが。全体の売上高を押し上げるまでには至っていない。



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