アークス(本社・札幌市中央区)の2017年2月期連結決算は、売上高が16年2月期比2・1%増の5126億4500万円、営業利益は同2・9%増の148億5400万円、純利益は同60・3%増の104億9300万円になった。純利益が大きく伸びたのは法人税等の法定実効税率の低下、子会社ベルジョイスの繰延税金資産の回収可能性見直しによる法人税減少によるもの。売上高営業利益率は2・89%で前の期よりも0・2ポイント上昇した。IMG_4450(写真は、札幌市中央区にあるアークス本社)

 17年2月期は、16年3月に子会社合併によりベルジョイスと道東アークスを誕生させたほか、サンドラッグと合弁でサンドラッグエースを設立して8月から子会社のドラッグストア事業を移管、11月には同社初の新店をスーパーアークス室蘭中央店内に開店した。
 新店は、道北アークスの「ダ・マルシェ中富良野店」(3月)やユニバースの「福地店」(7月)など3店舗、移転・建て替えは2店舗、改装は16店舗で実施、閉店は福原の「フクハラ大空店」(9月)など4店舗で、期末の総店舗数は338店舗になった。内訳は、北海道222店舗、北東北116店舗。売上総利益(粗利率)は、24・61%で前の期よりも0・24ポイント改善した。
 
 グループ共通の「アークスRARAカード」は、旧ベルプラス店舗でポイントサービスを開始したこともあり、期末の総会員数は276万人になった。ポイント引当金繰入額は63億2900万円で前の期よりも3億円強増えた。
 
 担保付短期借入金は8億5800万円から5億9400万円に、担保付長期借入金も10億6900万円から6億1400万円に減少、担保付債務合計は25億円3900万円から16億円6400万円に減った。なお、現預金は362億5500万円で前の期よりも33億3000万円増えた。

 18年2月期予想は、売上高が17年2月期比1・4%増の5200億円、営業利益同1・7%増の151億円、純利益は同4・7%減の100億円。


2人の方がこの記事に「いいんでない!」と言っています。