イオン北海道(本社・札幌市白石区)の7月度売上高前年比によると、既存店ベースは対前年同月比102・6%、ダイエー承継店舗を含む全店ベースは同119・8%で今2月期以降、低迷していた消費のモヤモヤ感を払拭した。IMG_6407(写真は、イオン東苗穂店)

 イオン北海道は今2月期に入って以降、既存店売上高は、4月の101・2%を除いて前年割れが3ヵ月もあった。昨年9月のダイエー事業承継を弾みに既存店を押し上げていく相乗効果は、天候や曜日の組み合わせに加えて消費の不透明さに揺さぶられた格好だった。

 とりわけ、6月は堅調を維持してきた食品の既存店部門が99・5%と前年割れ、衣料や住居余暇を含めた既存店トータルは96・9%と7月以降の不透明さをさらに増幅する結果になった。

 しかし、蓋を開けると7月の既存店ベースは102・6%と今期最高の対前年比伸び率だった。また、全店ベースも119・8%と120%台に届く勢いになった。
 部門別の売上高前年比は次の通り。
■衣料(レディス、服飾、キッズ、インナー、メンズ)
既存店105・6% 全店120・1%
■食品(グロサリー、デイリー、農産、水産、畜産、デリカ、催事)
既存店104・2% 全店123・9%
■住居余暇(家電、文具、サイクル、携帯電話、ホームファッション、ヘルス&ビューティケア)
既存店 100・4% 全店113・0%

 同社は、昨年11月からギフト商品の売上計上基準を既存商品と同様にしたことや昨年9月から売上高の一部を営業収入への計上に変更したため、従来基準でまとめると公表数値よりもやや高くなる。
 ともあれ、イオン北海道にとっての7月はこれまでのモヤモヤ感を払拭する月になった。


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