道内に本社を置く東証1部上場のドラッグストア、ツルハホールディングス(HD、本社・札幌市東区)とサッポロドラッグストアー(同・同市北区)の2月度(16年1月16日~2月15日)売上高前年比が出揃った。ともに中国の春節に伴う外国人観光客の増加で、既存店は前年同月比5~8%と伸長した。P1080838(写真は、サツドラが販売した春節対応の福袋)

 ツルハHDは、新店を含めて全店売上高が前年2月度比で12・4%と3ヵ月ぶりに二桁増となった。既存店も同5・1%増でこちらは昨年8月度以降、半年ぶりに5%台の成長を取り戻した。
 客数は、全店が同8・8%増と好調、既存店も同2・2%増。既存店は昨年11月から1%以下の低い伸びだったが、ようやく盛り返した。客単価は、全店が同3・3%増、既存店は同2・9%増になった。
 2月度の店舗数は、グループで開店が8店舗、閉店4店舗でトータルは1646店舗。
 
 サッポロドラッグストアーの2月度は、全店で前年同月比28・3%の大幅増、既存店でも同8・3%増を記録した。インバウンド対応の店舗を積極出店、中国人の爆買い需要の受け皿体制をきっちりと構築した効果が出ている。
 
 同社の2016年2月期はこれで終了したが、2月度は全店ベース、既存店ベースともに月次ベースで最大の伸びを確保、春節需要の取り込みに成功した。同社は、客数、客単価を公表してない。
 2月度の新規出店は、1月28日の「旭川買物公園通店」と同月30日の「洞爺湖温泉店」の2店舗でともにインバウンド対応店舗。総店舗数は174店舗(うち調剤10店舗)。


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