全国でホームセンターを展開するコメリ(本社・新潟市南区)が、今度は岩見沢市への出店を明らかにした。同社は先日、旭川市への出店を明らかにしたばかり。いずれも店舗面積は9000㎡を超える大型店。迎え撃つ道内の雄、DCMホーマック(本社・札幌市厚別区)との競争は一段と過熱しそうだ。(写真は、帯広店の建設現場=2015年10月1日午後撮影)
コメリが進出するのは、岩見沢市1条東15丁目の国道12号線沿い。国道を北に向かって岩見沢の中心街を抜け右に緩いカーブを描く道路の左側が予定地。向かいの高台に北海道中央労災病院が建っている。
「コメリパワー岩見沢店」は、敷地面積2万3176㎡、店舗面積9226㎡の大型店で、大規模小売店舗立地法に基づく新設届は来年1月末を予定。来春から建設を始め来年12月上旬にオープンを計画している。想定している商圏は半径5㎞。北は三笠市、西は上幌向までカバー、集客予定客数は1日当たり約6300人。
コメリが大型ホームセンター「コメリパワー」の業態で北海道に上陸したのは昨年12月。「苫小牧東店」(苫小牧市)のオープンがそれだった。今年4月には「砂川店」(砂川市)を出店、 「帯広店」(帯広市)は年明けにも姿を現す。さらに来年暮れに向けて「苫小牧西店」、「旭川宮前店」と今度の「岩見沢店」が戦列に加わる。コメリは、こうした巨艦店を母店として周辺に中・小型のホームセンターを配置、ドミナント(集中出店)によってシェアを獲っていく戦略を展開していくものと見られる。
道内のホームセンター業界は、地場のDCMホーマックの131店舗(2015年2月期現在、うち小型のホーマックニコット51店舗)をトップにLIXILビバ(本社・埼玉県さいたま市)の7店舗(大型店3、中型店4)、アークス子会社がフランチャイズ出店しているカインズ(同・埼玉県本庄市)が3店舗、地場のジョイフルエーケー(同・札幌市東区)が4店舗(大型店3、中型店1)というのが主な内訳。全国系のホームセンターは札幌圏で店舗展開しており、コメリのような地方展開は行っていなかった。地方はホーマックの牙城、そこに攻め込むコメリ、果たしてどんな戦いが待っているのか。コメリパワー岩見沢店の詳細は、http://www.pref.hokkaido.lg.jp/kz/csk/shoshin/jyourei5/271027ikenboshyu.pdf