道内食品スーパー大手、アークス傘下の福原が、釧路市中心部に新店舗をオープンさせる計画だ。釧路駅から根室方面に約600m離れた場所にある旭跨線橋の近くで2011年6月中旬から営業を始める予定。隣接してヤマダ電機もオープン、総延べ床面積1万7000㎡のショッピングゾーンになる。
福原が7月15日に道知事宛てに届け出た「大規模集客施設の立地に関するガイドラインの規定による出店計画書」によると、名称は川上町ショッピングセンターで、立地場所は釧路市川上町9丁目7番1。
核テナントは福原、その他のテナントとしてヤマダ電機と記されている。小売り店舗の床面積は1万2340㎡で延べ床面積は1万7100㎡。集客予定市町村は、半径4kmで釧路市や釧路町の一部となっている。
今後のスケジュールは、今年10月中旬に大規模小売店舗立地法の届出を行い、12月下旬に着工、11年6月中旬にオープン予定だ。
福原は『ビッグハウス』の業態で進出すると見られている。スーパー部分の売場面積は3269㎡で駐車台数は302台。
福原が出店する近くには根室本線を挟んだ川北町にマックスバリユ北海道がツルハとともに川北町ショッピングセンターを展開している。線路を挟んでにらみ合う形の出店となり、直線距離ではお互いのショッピングセンターが100m足らずしか離れていないが、実際に移動するとなると旭跨線橋を迂回しながら渡らなければならず、体感距離は数倍にもなる。
このためお客を奪い合う正面戦争にはならないものの、6年前に先行出店してお客を掴んでいたマックスバリュにとって心理的な負担はかなりのものになりそう。福原はアークスグループ、マックスバリュはイオングループで、アークスとイオンは道内で激安競争の真っ只中にいる。
ライバル同士が目と鼻の先で合間見えるのは初めてと言っても良い。ただ、根室本線が両者の全面戦争を抑える“38度線”の役割を果たしそうだ。