北海道ジェイ・アール・フレッシュネス・リテール(本社・札幌市東区)が展開している食品スーパー「ジェイ・アール生鮮市場」の「手稲前田店」(札幌市手稲区手稲前田2条13丁目)が同一敷地内に新築移転、28日午前10時にオープンした。同社の永濱成祥営業部長は「新店で年商19億円を目指したい」と話す。(写真は、夕方まで入場制限が続いたジェイ・アール生鮮市場手稲前田店)
旧「手稲前田店」は14年前に現敷地内にオープン。同社の2番目の店舗として運営してきたが、建物・設備の老朽化に加え、買い物客から狭隘(きょうあい)化や商品アイテムの不足を指摘する声が多くなってきたため、同じ敷地内に新店舗建設を決め今春から建設に取り掛かっていた。
旧店舗は23日で営業を終了、28日に新店舗オープンを迎えたが、この日は朝から買い物客が行列を作り10分ほど早く入場開始。店舗面積は954㎡で旧店舗の800㎡よりやや広くなったものの一般的な食品スーパーよりも狭いため店内はすぐに混雑。結局、入場制限は閉店の午後7時前まで断続的に行われた。同社の担当者も「新店でこの時間まで入場制限をかけるのは初めて」と話していた。
ジェイ・アール生鮮市場は、産直(本社・札幌市厚別区)が展開する「生鮮市場」と協力関係があり、青果、精肉、水産のテナント運営は同じスタイルを踏襲している。レジは従業員がチェッカーを通し、買い物客が精算するセミセルフレジが4台、通常のレジが1台の計5台。
北海道ジェイ・アール・フレッシュネス・リテールの永濱営業部長は、「競合店は多いが足下のお客様も多いため、年商は17~19億円を計画している」と語っていた。
なお、旧店舗は今後1ヵ月ほどかけて手直し、面積をやや増やしてサッポロドラッグストアー(本社・札幌市北区)が入る予定。