JR北海道(本社・札幌市中央区)の100%子会社で小売業を展開しているJR北海道フレッシュキヨスク(同・同)は、2022年度の売上高を228億円に設定した。2021年度売上高(202億円)の13%増を目指す。(写真は、2015年8月28日に移転新築オープンした「ジェイ・アール生鮮市場 手稲前田店」)

 JR北海道フレッシュキヨスクは、2021年10月1日に食品スーパー「ジェイ・アール生鮮市場」を展開していた北海道ジェイ・アール・フレッシュネス・リテールと、駅構内で「セブンーイレブン」のFC(フランチャイズ)運営などをしている北海道キヨスクが合併して誕生。北海道キヨスクが存続会社となり、北海道ジェイ・アール・フレッシュネス・リテールは消滅した。

 合併初年度となった2021年度(2021年3月期)決算は202億4300万円となり、2020年度の2社合算の売上高に比べて75億7100万円減少した。営業損失は4億8800万円の損失、経常損失は3億5000万円、純損失は6億4200万円。「セブンーイレブン」や「キヨスク」、土産店の「北海道四季彩館」、飲食店の売り上げは回復したが、「ジェイ・アール生鮮市場」は他店との競合激化で168億円と前年並みになった。

 2022年度は売上高228億円とし、そのうち「ジェイ・アール生鮮市場」の売上高は前年度比8%増の181億円と予想、新規出店も検討する。また、「ステラプレイス」センター1階にあった「ツインクルプラザ(JR北海道旅行センター)札幌南口支店」跡に新業態店舗を出店、ネットコンビニや宅配など新サービスも導入する。小売業全体では、コロナ前の2019年度売上高の8割程度を見込む。



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