JR北海道(本社・札幌市中央区)は、2021年10月1日(金)に100%出資子会社の北海道キヨスク(同・同)と北海道ジェイ・アール・フレッシュネス・リテール(同・同市東区)を合併させる。(写真は、2015年8月28日オープン時の「ジェイ・アール生鮮市場 手稲前田店」)

 北海道キヨスクは、JR駅構内や地下鉄駅構内で「セブンーイレブン」、「キヨスク」を展開しているほか、100円ショップ「Can★Do」、土産店「四季彩館」、スーパー銭湯「極楽湯」、「ホテルさっぽろ弥生」などを運営しており、2020年3月期の売上高は165億8500万円、営業利益は5億700万円、純利益は3億4100万円で売上高営業利益率は3%。

 北海道ジェイ・アール・フレッシュネス・リテールは、食品スーパー「ジェイ・アール生鮮市場」を札幌市内7店舗と岩見沢市、恵庭市に各1店舗の計9店舗展開。20年3月期の売上高は177億5400万円、営業利益は2億5400万円、純利益は1億6500万円で売上高営業利益率は1・4%。

 JR北海道は、小売業2社を合併させることによって経営資源と販売ノウハウを統合、市場競争力強化を図る。北海道キヨスクが存続会社、北海道ジェイ・アール・フレッシュネス・リテールが消滅会社となる吸収合併方式で合併する。店舗の屋号などに変更はない。

 今回の合併は、コンビニや100円ショップなどの運営会社と食品スーパーの運営会社が合併するものだが、業態の違う小売業を一体運営するにはリスクも伴う。業態別の事業部制にするのか、業態をまとめた本部制にするのかによって、これまで一定の競争力があった「JR生鮮市場」のブランド力が左右されそう。今後の出店戦略にも影響を及ぼしそうだ。


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