DCMホーマック(本社・札幌市厚別区)は29日、苫小牧市内に「DCMホーマック沼ノ端店」(北栄町3丁目1番39号)を新設オープンした。人口が増えている沼ノ端地区など胆振東部の需要増に応える目的。同じ敷地内には食品スーパーのマックスバリュ北海道(同・札幌市中央区)が先行オープンしている。(写真は、29日にオープンしたDCMホーマック沼ノ端店)
「DCMホーマック沼ノ端店」は、売場面積約1800坪。土地は賃借、建物は自社物件。一戸建てファミリー層が周辺に多く、ガーデニング需要に対応するため園芸用品、資材の品揃えを強化。同社の植物専門業態である「ローゼンハーブ」(埼玉県上尾市)の庭づくり商品で人気のある雑貨も導入、ワンランク上のガーデニングを提案できるようにした。
また、既存の店舗と比較して衣料品、肌着・ソックス、靴・バッグ、手芸用品、傘などを豊富に品揃えしたほか、近隣に文具を取り扱う店舗がすくないため学童文具の品揃えも強化した。
苫小牧市には、全国大手ホームセンターのコメリ(本社・新潟市)が昨年12月、新開町に道内初の大型店「コメリパワー苫小牧東店」を出店、ホームセンターで北海道が地盤のDCMホーマックと正面対決する地域になった。DCMホーマックは昨年10月に苫小牧のローカルホームセンター、ハッピーワン(フジタ産業が運営)3店舗を承継してコメリ対戦に備えた。今回の沼ノ端店、さらに8月には弥生町店(仮称)を新設オープンすることに伴い、ハッピーワンから引き継いだ柳町店を6月28日に、さらに21年間運営してきた糸井店を7月26日に閉店、戦陣の再構築を図っている。ただ同じホームセンターと言いながら、コメリはプロ職人向け志向の品揃えが多く、DCMホーマックは暮らし提案志向の品揃えで競合はそれほど起きていない様子。
DCMホーマックは現在、苫小牧市内に4店舗、小型ホームコンビニと呼ばれる業態のホーマックニコットを1店舗展開している。