総合スーパーのイオン北海道(本社・札幌市白石区)や食品スーパーのアークス(同・同市中央区)、マックスバリュ北海道(同・同)、北雄ラッキー(同・同市手稲区)の2月度売上高前年比が出揃った。昨年4月の消費増税前の駆け込み需要が日用品などを中心に昨年2月から始まっただけに、前年より売り上げを落とす企業が目立ったがマックスバリュ北海道はただ1社、前年を超えた。(写真は、マックスバリュ北海道が展開する格安スーパー、ザ・ビッグ)
イオン北海道は、既存店ベースで対前年同月比98・6%、全店ベースでも99・6%だった。衣料品は既存店・全店ともに同99・4%、食品は既存店が99・0%、コンビニ型食品スーパー「まいばすけっと」の新店を含めた全店売上げは同100・6%とかろうじて前年をクリアした。また、住居余暇は既存店が同96・3%、全店でも96・5%と衣料品よりも落ち込んだ。昨年3月から今年2月までの2015年2月期の通期では全店ベースは99・1%、既存店ベースでは100・0%になっている。
アークスの2月度も厳しい結果になった。既存店では前年の2月比97・3%、全店ベースでも同97・1%だった。客数は既存店、全店で100・0%、100・1%で昨年2月とほぼ同じだったが、客単価は既存店が97・4%、全店が97・0%と落ち込んだ。15年2月期の通期売上高は、全店、既存店ともに前期比98・7%で着地した。
マックスバリュ北海道の2月度は、全店で昨年2月比103・4%、既存店で同103・2%になり4社の中で唯一前年同月をクリアした。トイレットペーパーやティッシュなど日用品部門は、昨年2月には消費増税前の駆け込み需要が始まっており、その反動でこの部門は前年同月を割り込んだが食品は堅調に伸びた。客数も増えているがコメや野菜の相場安で客単価は客数の伸びよりも低い1・1%増だった。ちなみに1点単価は前年よりも落ちているという。
北雄ラッキーの全店売上げは99・8%、既存店は96・8%だった。客数は99・2%、客単価は100・6%。同社も昨年2月のコメ、日用品、衣料品の駆け込み需要による反動減が苦戦の原因としている。