「アインズ&トルペ」で500坪店舗、アインファーマシーズがドラッグストアで攻勢

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 アインファーマシーズ(本社・札幌市白石区)は、コスメとドラッグのセレクトショップ『アインズ&トルペ』で積極攻勢をかける。300坪級の「池袋新宿店」(東京都豊島区)の改装や8月下旬には500坪級の店舗を札幌でオープンさせる。「アインズ&トルペをスタートさせて15年目で確かな成長の手応えを感じている。今後、積極攻勢をかけて売上げ増を図る」(大谷喜一社長)としている。P1080440(写真は、アインファーマシーズが8月下旬に札幌市内でオープンさせるショッピングビル。改装工事が着々と進んでいる=2015年2月26日撮影)
 
 同社は昨年12月に『アインズ&トルペ』の「原宿クエスト店」(東京都渋谷区)を改装、専用の免税カウンターも設置して外国人対応を強化するなどした結果、売上げが大幅に伸びている。同店は200坪級の店舗の改装で手応えを掴んだとして西武池袋本店に入っている300坪級の「池袋西武店」の改装にも近く着手する。
 
 また、札幌市内では閉店した旧丸井今井札幌本店大通別館を所有するSTV興発から同ビルを一棟借りして8月下旬に新ショッピングビルをオープンさせる。『アインズ&トルペ』は1~2階を使い500坪級で展開、3~7階には小物雑貨、キッチン回りの商品などのほかコンセプトを絞った書店をテナントとして誘致、7~8階はレストランになる。道内初出店の専門店が3店舗ある。
 
 コンセプトは3世代の女性が寛げるスペースで、パウダールームも充実させる。「ビル全体の年商は30億円が目標」(大谷社長)。同社は札幌での500坪級店舗を新しいモデル店として位置付けており、東京都内でも同規模の店舗を出店していく考え。
 
 同社は、『アインズ&トルペ』や『アインズ』などのドラッグストアを関東・東北に19店舗、北海道に22店舗、東海・関西に14店舗の合計55店舗を展開している。2014年4月期の売上高1702億円のうち調剤薬局部門は1514億円と約9割を占め、ドラッグストア部門は179億円とウエートは小さい。「アインズ&トルペは全店とも黒字で今期の部門利益は1億4~5千万円になるだろう。他のドラッグストアとの差別化はできており収益部門として積極攻勢をかける」(大谷社長)。

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