コープさっぽろ(本部・札幌市西区)は、道から北海道HACCPの登録評価機関として登録された。食品関係営業者が道のHACCP認証を受ける際、実地調査を行うのが登録評価機関で、コープさっぽろは道内で5番目の登録評価機関になった。今後、取引先の食品製造業者などの認証に向けたバックアップを行っていく。IMG_7936(写真は、コープさっぽろ本部)
 
 北海道HACCPは、道が2007年に創設したもので、食品に関わる製造業者やスーパーマーケットなどのバックヤード、ホテル・レストランの調理施設などが、自ら行う食品の衛生管理方法について、北海道が独自に基準を設定し、その基準を満たしている場合、申請により認証するもの。
 
 認証にあたっては、実地調査が必要で、それを行うのが登録評価機関に登録された民間衛生コンサルタント。コープさっほろは今年1月16日付で道から登録評価機関に登録された。認証の審査自体は、認証審査会(事務局・公益社団法人北海道食品衛生協会)が行うが、登録評価機関は実地調査とともに認証までのサポートを行うことができる。
 
 コープさっぽろの品質管理室には3人が在籍しており、ISO22000審査員補資格者3人、ISO9000審査員補資格者1人がコンサル業務を担当する。「道から衛生コンサルを行うための力量が認められた」(コープさっぽろ品質管理室杉原敏司室長)
 
 食品の異物混入は、日本マクドナルドの事例以降、消費者が敏感になっており、コープさっぽろでも1月は昨年の1・8倍、前年12月との比較でも2倍以上と異物混入のクレームは増えているという。発生したクレームの内容が健康危害や社会的影響を及ぼし、多発している場合に行うメーカーへのクレーム監査は14年には約10件あった。
 
 コープさっぽろでは、北海道HACCP登録評価機関の登録を機に道内食品メーカーの品質管理の底上げをサポート、北海道の食の安全・安心をバックアップしていく。品質管理室主催の学習会を定期的に行っていくほか、HACCP講習会も開催する予定。
 なお、札幌市には独自の札幌市食品衛生管理認定制度があるため北海道HACCPの対象にならない。北海道HACCP自主衛生管理認証を受けている施設は、http://www.pref.hokkaido.lg.jp/hf/kse/haccp/ninsyo-ichiran.htm


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