道内の総合スーパー(GMS)、イオン北海道(本社・札幌市白石区)と食品スーパーのアークス(同・同中央区)、マックスバリュ北海道(同・同)、北雄ラッキー(同・手稲区)の1月度売上高前年比が出揃った。マックスバリュ北海道を除いて各社とも既存店ベースでは前年割れ、2015年のスタート月は厳しい船出になった。IMG_2771
 
 イオン北海道の1月度は、既存店ベースで前年同月比96・8%。12月度も96・9%と低迷しており2ヵ月連続で96%台の厳しい売上げ結果になった。コンビニ型食品スーパー、「まいばすけっと」の新店を含めた全店ベースでも97・9%と前年を超えることができなかった。
 
 部門別では、衣料が既存店ベースで92・1%と絶不調状態。昨年4月の消費増税に伴って大きく落ち込んだ4月の87・5%、6月の88・5%に次ぐ落ち込みだった。
 食品部門は、既存店が99・7%、「まいばすけっと」の新店を含めた全店ベースでは101・8%でかろうじて前年を超えた。
 住居余暇部門は、既存店ベースで94・2%、全店ベースで94・3%。この部門は消費増税後の10ヵ月間で前年同月を超えたのは11月だけで、残り9ヵ月は前年割れの厳しい状況が続いている。住居余暇は家具や文具、携帯電話、ホームフアッション、ヘルス&ビューティケア用品など。
 
 アークスグループ全319店の1月度は99・1%と前年に届かなかった。既存店でも99・4%だった。客数は、全店と既存店ともに100・1%で全店、既存店の両方で前年を超えたのは、昨年の増税前の駆け込み需要のあった3月度以来10ヵ月ぶり。客単価は、全店が99・0%、既存店が99・3%だった。
 
 北雄ラッキーは、全店ベースで101・8%、既存店ベースでは96・6%。ディスカウントストアなど競合他社の影響があったことや特売日に当たる7の付くラッキーデーが天候悪化で客足が鈍ったため。客数は99%程度。生鮮食品部門は前年を超えているが、衣料部門が93%台で全体の足を引っ張った。
 
 一方、マックスバリュ北海道は好調を持続。全店は104・9%、既存店は105・0%。継続的なリニューアルによって買い物客のニーズにあった簡便商品の充実や惣菜強化が奏功している。ディスカウントストアの「ザ・ビッグ」も勢いが続いている。同社の売上高が、全店・既存店ともダブルで前年同月を超え始めてから1月度で53ヵ月目(4年5ヵ月)。ミラクルの軌跡がいつまで続くか、業界の関心は高い。


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