セイコーマート(本社・札幌市)は、6月下旬から次世代店舗の出店展開をスタートさせた。セイコーマートの店舗名のほかに店内調理の「ホットシェフ」ブランドを店舗外観の前面に目立たせ、出入り口をホットシェフ側にも設け2ヵ所とするなど出来立て調理品を訴求、全国コンビニエンスストアとの差別化を徹底する。(写真はセイコーマートの次世代店舗。左は「中の島南店」、右は「栄通9丁目店」)
コンビニの店内調理は、セイコーマートが先行、全国系コンビニが後追いしているものの20年の実績は追随を許さず差別化ブランドとして同社の強みになっている。カツ丼やカツカレー、から揚げ、おにぎり、淹れたてコーヒー、パンなど取扱いアイテムは約50で全1164店(2013年12月末現在、道内1064、埼玉・茨城100)のうち800店以上に店内調理ブランドである「ホットシェフ」を導入している。ホットシェフの売上げは100億円を超えるという。
次世代店舗は、このホットシェフの売場を充実させたほか、その場で食べられるイートインコーナーを標準装備、コンビニ店舗内にカフェ空間を設置した。店内調理品のほかに弁当や惣菜、パンなども並べ、同じ店舗でありながら2つの異なるスペースが共存しているようにレイアウトに特長を持たせた。
また、これまでの店舗は出入口が1ヵ所だったが、次世代店舗ではホットシェフ側にも出入口を設け2ヵ所とする。照明も間接照明を取り入れて空間演出にも工夫を施した。レジ周りのカウンター機能も強化し小型冷蔵ケースを設置するなどして買い上げ点数増加に繋げる。
店舗面積は従来より1割程度広くして、駐車場の収容台数も15台程度に増やして全国系コンビニと同程度にしている。
6月末に札幌市内にこの次世代店舗を2店舗(栄通9丁目店、中の島南店)出店しており今後道北でも出店していく。