平成25米穀年度の道内食率は過去最高の91%、過去最低37%から17年間でコメの地産地消大きく前進

農業・水産業

 平成25米穀年度(24年11月~25年10月)の北海道米の道内食率が前年度より1ポイント上昇、91%となり過去最高を記録した。道内食率とは、道内の米消費量に占める北海道米の割合を示す値で同8米穀年度の過去最低だった37%と比べると3倍近くも伸び、米の地産地消が進んでいることが分かる。
 
 道内食率が過去最高を記録したのは、同24年産の「ななつぼし」が3年連続、「ゆめぴりか」が2年連続で食味ランキング最高位の「特A」を獲得するなど北海道米が美味しくなったことが挙げられる。また、関係機関や団体が「米チェン」活動に積極的に取り組んで北海道米の消費拡大をアピールしたことも食率向上を後押しした。
 市販用のほかにもコンビニを中心におにぎりや弁当などに使用する業務用でも北海道米の利用が進んだことも要因。
 
 道内食率の推移をみると、大冷害のあった同6米穀年度に38%、同8米穀年度には37%と過去最低を記録。そのころから「きらら397」のテレビCMを開始したり、「ほしのゆめ」デビュー、同11米穀年度から愛食運動を開始するなど北海道米消費拡大に向けた体制が整い、同12米穀年度以降から50%を超え右肩上がりで推移するようになった。
 さらに同18米穀年度からは高橋はるみ知事自らがテレビCMに登場するなど米チェン運動をスタート、以降は加速度的に食率が向上していった。
 
 北海道米販売拡大委員会など関係団体は、北海道米の道内食率の目標を85%としており、この目標は大きくクリアしているものの、今後、米の価格や需給動向が変化しても85%以上を着実に維持できるようにする。そのため、中食や外食と言った業態別ニーズに応える生産供給体制の強化やCM展開、コンビニ・スーパーと連携した販促活動にも引き続き取り組んでいく。

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