フジタコーポレーション、美深町の市川牧場を子会社化

農業・水産業

 東京証券取引所スタンダード上場のフジタコーポレーション(本社・苫小牧市)は2026年9月16日、中川郡美深町にある農地所有適格法人、市川牧場の全株式を取得して子会社化すると発表した。(画像は、フジタコーポレーションによる市川牧場子会社化のリリース)

 フジタコーポレーションは、「ミスタードーナツ」やモスバーガー」「牛角」「はなまるうどん」などの飲食フランチャイジー(加盟店)として複数ブランドの店舗展開をする一方、道産子企業として道産食材を活用したアグリビジネスの展開を進めている。今回、株式を取得することになった市川牧場は、酪農経営の基盤と生乳生産能力を有する農地所有適格法人。後継者不足や持続可能な酪農モデルの構築を目指して、フジタコーポレーションのグループ入りをすることになった。

 農地所有適格法人の議決権要件を遵守するため、フジタコーポレーションが保有する議決権比率は40%として、無議決権株式(A種優先株式)を活用することによって、市川牧場の発行済株式の99・4%を保有する。具体的には、市川牧場の既存発酵済株式の100%にあたる1000株を一旦取得した後、臨時株主総会決議で普通株式10株、A種優先株式990株に変更。その後、普通株式6株を市川牧場の常時従事役員予定者に譲渡する。株式の取得価格は、1億3900万円。株式譲渡は2026年9月30日の予定。

 グループ入りした後も現代表取締役の市川博氏は引き続き取締役を務め、地域社会、農業委員会との円滑な事業承継を進める。市川牧場は生乳生産、飼料作物の栽培、乳牛の飼育などを行っており、2026年3月期は売上高2億6300万円、営業損失1100万円、経常利益1700万円、純利益1600万円。

 フジタコーポレーションは、寿都郡黒松内町で「カシス農園」を展開しているほか、同町の「TOMONIゆめ牧舎」を子会社化、さらに同町の手作り加工センター「トワ・ヴェール」を指定管理者として運営するなど、農業・畜産業への参入も積極的に進めている。

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