野口観光「Qちゃんファーム」(伊達市大滝)で2012年大収穫祭開催、高橋尚子さんら100人がじゃがいも1トン掘り出す

農業・水産業

野口観光が元マラソンランナーの高橋尚子さんのプロデュースで展開している「Qちゃんファーム」の大収穫祭が、15日に伊達市大滝区本郷の「本郷農場」で行われた。札幌や本州から親子連れなど約100人が参加し、春に植えたじゃがいもの収穫作業やバーベキューパーティーで自然との触れ合いを満喫した。高橋さんは、「実際に農作業をすることによって多くの発見がある。参加した方々も農業の大切さや食べることの大切さを収穫作業を通じて感じ取ってくれたのでは」と話した。(写真は、Qちゃんファームでじゃがいもの収穫作業をする高橋尚子さん)

 

 

Qちゃんファームは、野口観光の「名水亭」などがある北湯沢宿泊施設の近く、大滝地区周辺の1ヘクタールの農地で展開。今年で3年目となり、収穫された野菜はホテルで利用するほか全国に販売している。

 

この日の大収穫祭では、本郷農場の一角に植えていたじゃがいも約1トンを1時間かけて掘り出した。緩やかな傾斜のある畝に小さな子供たちや親がしゃがみこんで土をかき分けながらじゃがいもを取り出し、コンテナに移すと1時間ほどでコンテナは一杯に。

 

高橋尚子さんは、じゃがいもを掘り出しながら「子供も親も農作業をすることでいろいろなことを学べます。スーパーで売っているじゃがいもがどういう風に育っているのかとか、野菜のイメージが変わるんですね。子供たちは『もう食べ残しはできなくなる』と話したり、食育の効果はとても大きいんですよ」と語っていた。

 

収穫したのは男爵と呼ばれる品種。青いものも含まれこの日に収穫したものは持ち帰ることができないため、参加者たちにはあらかじめ選別された男爵が用意され、レジ袋に詰め放題でプレゼントされた。

 

その後、参加者たちは野口観光のホロホロ山荘の駐車場を使った特設会場に移り、バーベキューと高橋尚子さんのトークショーを楽しんだ。じゃがいもの美味しい食べ方として、蒸かしたいもにイカの塩辛をつける食べ方も紹介され、高橋さんは「いかにも北海道ならではの食べ方。私も試したことがありますが、とてもおいしいんですよ」と会場を沸かせていた。

高橋さんは、マランソランナーとして現役時代から食に関心が高く、選手としての体作りに必要な新鮮な野菜についての知識は豊富。「知っているだけでは物足りなくて、実際に農業をしたくてしようがなかった。Qちゃんファームは3年目ですが、いつも多くの発見があります」と農業の魅力を熱く訴えかけた。

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