「伝説のタコ箱漁オーナー」復活‼留萌郡小平町のタコは大きすぎてタコ壺に入らない

農業・水産業

 伝説のタコ箱漁オーナー制度が今年、復活する。留萌郡小平町のタコ漁師、阿部喜三男さんと札幌市の地方創生・通販会社「ひとと」が、6年ぶりにオーナー募集を始める。タコ箱に小平名産のミズダコが入っている確率は10%程度と少ないが、入っていれば獲れたタコが貰える。復活第1弾は、300箱のオーナーを1箱1万円で募集する。DSC_0745(写真は、小平のタコを掲げる阿部喜三男さん=ひとと提供)

 小平のタコ箱漁オーナー制度は、2007年に留萌振興局(当時は留萌支庁)がタコ漁師の阿部さんと協力して始めた企画。「小平のミズダコ」を広く知ってもらおうというのが目的だった。

 タコ箱1つひとつに番号を付けて、1箱につき5000円で一定期間オーナーになってもらうものだが、引き揚げてもタコ箱にタコが入っている確率は低い。それでも、「タコまかせ」、「運しだい」というところが受けて全国から応募が殺到。当初の50箱を108箱まで増やして対応したが、応募件数は2万2460件、当選倍率は200倍以上に人気企画になった。

 この「タコ箱漁オーナー」は、その後、同町の新星マリン漁業協同組合や阿部さんが中心になって継続したが、タコ漁の不漁で11年を最後に中止されていた。
 
 今回、中止から6年が経過、タコの水揚げも回復してきたことや最初の実施から10年目に当たるため、阿部さんと「ひとと」が協力して取り組むことにした。
 
 2月初旬には、阿部さんと「ひとと」代表取締役の藤谷透さんが小平町役場に関次雄町長を訪問、タコ箱漁オーナー制度の復活を報告した。今回は、6~8月の間の2期間で合計300箱のオーナーを募る。申し込みは4月3日から。タコ箱漁オーナーのホームページは、https://choiperi.jp/takobako/

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