IMG_8756 タクシー運賃の引き上げや減車を義務付ける特別措置法が1月27日に施行され、タクシー台数が過剰な特定地域になっている札幌交通圏は4月から国が定めた運賃の範囲内での営業が必要になる。また、消費増税に伴い同交通圏は初乗り運賃が20円高くなり640~670円の幅で設定しなければならず、「格安運賃」の札幌MKや札幌北交ハイヤーの2社は大幅な値上げを迫られることになりそう。(写真は、札幌MK本社)
 
 札幌交通圏は、2002年の規制緩和でタクシー台数が増え、タクシー1台当たりの収入が大幅に減少。09年には規制を強化する第一次の特別措置法が施行され、同交通圏は自主的な減車や新規参入、増車を原則認めない特定地域に指定された。
 
 第一次特措法は時限立法だったため、昨年国会で自公民超党派による議員立法で第二次特措法が成立。特定地域では国が関与する強制的な減車や格安運賃を認めないことが決まった。この特措法によって同交通圏で「格安運賃」を設定している札幌MKと札幌北交ハイヤーは公定幅運賃の初乗り620~650円に改定さなければならなくなる。札幌MKは初乗り550円、札幌北交は580円のため、札幌MKの値上げ幅は70~100円、札幌北交は40~70円となる。
 
 さらに4月の消費増税によって同交通圏の公定幅運賃は640~670円と20円高くなるため、札幌MKの初乗り上昇幅は90~120円、札幌北交は60~90円となりそう。札幌MKはこの対抗策として深夜早朝割増を行わないという。


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