JR北海道(本社・札幌市中央区)は、28年間の定期運行を終えた、初代振り子式特急気動車「キハ281系」を使用した「スーパー北斗」のラストランを10月22日と23日の2日間行った。(写真は、建設が終盤を迎えている「北海道ボールパーク」横を走る「キハ281系」の「スーパー北斗」=10月22日12時50分頃)
「キハ281系」は、JR四国の2000系をベースにJR北海道が1992年に試作した振り子式特急気動車。1993年から富士重工業と日本車輌製造が量産して1994年3月のダイヤ改正から「スーパー北斗」として営業運行を開始した。国内在来線としては130㎞の最高速度での営業運行を行い、札幌―函館間を最速2時間59分で結んだ。
2020年3月のダイヤ改正で「スーパー北斗」から「北斗」に名称が切り替わり、「キハ281系」を使用した「北斗」の定期運行は、2022年9月30日で終了した。JR北海道は、28年間の締めくくりとして「キハ281系」を使った「スーパー北斗」を2日間復活させ、ラストランを行った。
10月22日と23日、函館・札幌間の1往復の運行で、8号車には最初に制作された試作車「キハ281-901」を使用した。この車輌は、導入初期の塗装とロゴマークに変更して8月29日から北斗5号として運行、車輌壁面は「FURICO」から試作車当時の「HEAT」(Hokkaido Experimental Advanced Train)に変更された。「北斗」は、現在「キハ261系」が使用されている。