JR北海道の鉄道部門だけを取れば、収支は赤字の状態だ。国鉄民営化のときに手切れ金のようにそれぞれ渡された安定基金の運用によって黒字になっているものの、コレがなければ経営を続けることさえ難しいと言わざるを得ない。


道内を走るJR貨物もそれは同じ。例えば、北見―札幌間は年間10億円の赤字だという。さらにこの区間のために機関車4両の更新費用として18億円、貨車の更新に50両で11億5000万円、機関車と貨車だけでも合計30億円が早急に必要になるようだ。
北見と札幌間の鉄道貨物は農産物輸送にはなくてはならない路線。北見―旭川だけでもトラックで運べるかを検討してもコスト面で無理という結論がでたそうだ。つまり、鉄道の代替輸送は出来ないと断じても良い。
北見と旭川間は石北本線を利用するのだが、この間は北見峠や常紋峠など勾配がきつくて、ディーゼル機関車は前と後ろから貨車をはさんで勾配を駆け上がるために熟練した運転技術が必要になる。雨や雪の日は、ディーゼル機関車の車輪が空転してしまい、場合によっては峠の中腹で停止してしまうこともある。折角上ってきた貨物列車は麓までバックして再び峠にトライするロスもでるなど道内有数の難所。
ディーゼル機関車は北海道のみの特殊性があって製造するのは早くて1年かかるらしい。機関車更新は来年に迫っているようで、ゴーか断念かは9月がタイムリミットとされている。
鉄道ファンにとっては、見所の多い路線だが、4両の更新には単純計算で72億円かかる。経営的には岐路に立っており、かつて、SLが姿を消したのと同じ運命を辿るのだろうか。

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