(写真は、建て替えが決まった稚内信金本店)
──本店の建て替えも構想されています。
増田 支店の建て替えを順番に実施してきて、最後に残ったのが本店という状況です。2023年5月に南支店も建て替えましたが、南支店には、本店にあった一部の本部機能を移しました。ですから本店を建て替えるとしたら、半分とは言いませんが、現在の5階建てから3階建てにしても十分に機能を果たせます。
皆さんが関心を持っておられる本店の新しい場所については、やはり近隣で商売をしている人たちにとっては極めて重要ですから、この場所から遠くには行けません。市役所の新庁舎も10月から供用開始になりましたから、やはり市役所からなるべく近い場所に建てたいと思っています。
──建て替えのスケジュールは。
増田 最短では、2028年竣工というスケジュールですが、土地の取得がスムーズにいくか、新築後の減価償却にキャッシュフローが耐えられるかなどを常に見ておかないといけない。以前のような収益力が高い時代と違い、今はギリギリの状況。その中での建て替えになるので一筋縄ではいきません。かといって、この築55年の本店ビルをこの先使うのも難しい。現時点では、建て替えを決めた段階と理解しておいてください。
──理事長にとって新本店ビルの意義は。
増田 稚内市は、50年先を見越して新庁舎を建て替えましたし、JR稚内駅前地区も10数年前に市街地再開発で新しくなっています。そうした中、駅と新庁舎の間にある中央商店街をどうするかが、市にとっては最大の課題でしょう。そういう意味で、その中央商店街に本店を構えてきた私どもには、大きな責任があると思っています。商店街の再構築とまではいかなくても、稚内市の中心はここだということを、示すようにしたいと思っています。(終わり)



































