北洋銀行(本店・札幌市中央区)と北海道銀行(同・同)は、2024年度入行者の内定式を2023年10月2日にそれぞれ行った。両行トップからは、次世代半導体製造のラピダス進出や洋上風力発電などで、北海道が日本の中で最も注目を集めている認識が示され、内定者に入行後の活躍を期待する言葉が贈られた。(写真は、北洋銀の内定式)

 北洋銀行は、札幌市中央区の北洋大通センター4階セミナーホールで内定式を行った。同行はこれまで、札幌と東京で内定式を行っていたが、今回は内定者全員を札幌に集めて実施した。内定者は81人(大卒72人、短大卒9人。男性45人、女性36人。うち外国人1人)。昨年度内定者は63人だった。
 担当者によって内定者の名前が読み上げられ、安田光春頭取が代表者に内定書を手渡した。安田頭取は、「926人の多くの応募者の中から選抜された81人に、役職員を代表して心より歓迎する。北海道には弱いところもあるが、強いところもある。例えば、ワイナリーは現在57あるが、数年後には全国一となり、ワイン大国になるだろう。また、ラピダスなど半導体関連企業が千歳周辺に進出、再生可能エネルギーでは最も優位な土地となっている。内定者一人ひとりが、いかに北海道に貢献できるか、何をしたいかを考えて、来年4月1日に第一歩を踏み出していただきたい」とお祝いの言葉を贈った。

(写真は、内定者に内定通知書を渡す北海道銀行・兼間祐二頭取)

 北海道銀行は、札幌市中央区の札幌プリンスホテル国際館パミール3階で内定式を行った。内定者は91人でそのうち総合職が81人(男性34人、女性47人)、特定職(旧一般職)10人(すべて女性)。昨年度内定者の71人から20人増えた。兼間祐二頭取から、一人ひとりに内定書が手渡された。
 兼間頭取は、「やる気に満ちた明るい表情を見て、頼もしく思っている。地域金融機関にとって、サスティナビリティの推進は必要不可欠。その中で、GX(グリーントランスフォーメーション)と次世代産業支援が重要だ。新しい取り組みにチャレンジするためにも、やる気や能力のある若手行員に活躍してもらいたい。目標を高く持って、今、日本で最も注目されている北海道で頑張っていただきたい」と祝辞を述べた。



13人の方がこの記事に「いいんでない!」と言っています。