ほくほくフィナンシャルグループ(以下ほくほくFG、本社・富山市)の子会社、北海道銀行(本店・札幌市中央区)と北陸銀行(同・富山市)は15日、共同で活用する「ほくほく札幌ビル」(札幌市中央区大通西2丁目7番地)の起工式を行った。同ビルは、北陸銀行札幌支店の跡地に建設するもので、竣工は2024年1月の予定。
(写真は、神事の穿初(うがちぞめ)の儀を行う道銀の兼間祐二頭取=奥、左と北陸銀の庵栄伸頭取。下の写真は道銀提供)
北陸銀行札幌支店は、1910年に同行の北海道2ヵ店目の支店として、現在は三越札幌店がある場所で開業した。その後、1966年に現在地に移転開業したが、築後53年を経て建物も老朽化してきたため、今春に建物を解体、新たに地下3階、地上13階の「ほくほく札幌ビル」を建設することになった。
15日に行われた起工式には、両行の頭取や役職員のほか、建設関係者など約30人が出席。一連の神事の中で、日建設計(本店・東京都千代田区)の亀井忠夫会長が刈初(かりぞめ)の儀、道銀の兼間頭取と北陸銀の庵頭取が共同で鍬入れに当たる穿初の儀、施工者の岩田地崎建設(本社・札幌市中央区)の岩田圭剛社長が堀初(ほりぞめ)の儀を行った。
(写真は、挨拶する北陸銀・庵頭取)
(写真は、報道陣の質問に答える道銀・兼間頭取)
神事の後の挨拶で、北陸銀の庵頭取は、「この地に店舗を構えて55年目になるが、大通の七不思議のように『日本銀行と北陸銀行の低層ビルはもったいない使い方をする』とよく言われたものだった。今年は、ほくほくFGが営業を始めて17年を迎えるが、ようやくこの地に両行のシナジーがより強く発揮できる拠点を構えることができる」と述べ、工事の安全を願うとともに新ビルにかける覚悟の思いを新たにしていた。また、道銀の兼間頭取は、「新ビルは、ほくほくFGの統合の象徴と捉えている。より一層の効果を発揮できるように精一杯進めていきたい」と話した。
「ほくほく札幌ビル」は、敷地面積484坪(1597・31㎡)、鉄骨造、一部鉄筋鉄骨コンクリート造、鉄筋コンクリート造で延べ床面積は約5257坪(1万7350・18㎡)、高さは59・90m。設計は日建設計、施工は岩田地崎建設、建築主は道銀と北陸銀(竣工後に両行で区分所有する)。地下3階は地下鉄連絡階、地下2階は商業施設やATMなど、地下1階は駐車場、1階は商業スペース、2階から3階が北陸銀札幌支店と同銀の北海道事務所、関連企業、4階から5階が両行の食堂や応接スペース、6階から12階が道銀本部、13階は機械室となる予定。
(写真は、「ほくほく札幌ビル」の建設地)