「さっぽろ雪まつり」が行われている大通公園。連日、多くの観光客が行き来する中、大雪像にも負けない迫力と優美さを放っているのが、間もなく竣工する「ほくほく札幌ビル」。(写真は、姿を現した「ほくほく札幌ビル」)

 札幌市中央区大通西2丁目7番地にあった、北陸銀行札幌支店の建て替えによって生まれるこのビルは、地下3階、地上13階建て。大通公園側が全面ガラスファザードになっており、透明で洗練された印象を醸し出す。西3丁目通側は、白樺のような立体造形のデザインとなっており、低層部は旧北陸銀行札幌支店のイメージを踏襲しているように見える。隣接する南1条通側に一足先に竣工オープンした「IKEUCHI GATE」は、土に根ざした、植物が成長するパワーを象徴したようなデザインになっているが、それと対をなす連続性のあるデザインになっている。

 設計は日建設計、施工は岩田地崎建設(本社・札幌市中央区)、ほくほくフィナンシャルグループの北海道銀行(本店・同)と北陸銀行(同・富山市)が区分所有する。地下3階は地下鉄連絡階、地下2階は商業施設やATM、地下1階は駐車場、1階は商業スペース、2階から3階が北陸銀札幌支店と北陸銀北海道事務所、関連企業、4階から5階が両行の食堂や応接スペース、6階から12階が道銀本部、13階は機械室となる予定。敷地面積約484坪(1597・31㎡)、延べ床面積約5257坪(1万7350・18㎡)、建物の高さは59・90m。

(写真は、「ほくほく札幌ビル」地下2階出入り口)
(写真は、「ほくほく札幌ビル」の地下鉄連絡階)

 ビルの地下3階地下鉄連絡階は、大通駅地下2階の改札口を出てすぐのところに出入り口がある。大通駅コンコースに出入り口があるビルの多くは、地下1階のコンコースと繋がっているが、東西線ホーム階の地下2階コンコースと直結しているのは、今回の「ほくほく札幌ビル」がオフィスビルとしては初めてとなる。大通公園に春が訪れる頃、新ビルは産声を上げる。


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