老朽化による建て替えが決まっている北陸銀行札幌支店ビル(札幌市中央区大通西2丁目)の新しい建物の概要が、同支店の建物に掲示されている。それによると、新しい建物は地上13階建て、高さ約60mの銀行支店・飲食・物販等の複合ビルになる見込み。(写真は、北陸銀行札幌支店ビル)

 北陸銀行札幌支店ビルは、札幌支店と同行の北海道事務所が入るビルで、1966年8月に建設された。築55年になり老朽化が進んでいることから、北陸銀行は昨年12月に建て替えを発表していた。建て替えに伴い、札幌支店は21年4月12日から、同じほくほくフィナンシャルグループの北海道銀行中央支店(南2条西2丁目14)に、北海道事務所は、4月5日から道銀別館ビル4階(南1条西4丁目16ー2)に移転している。
 
 旧支店ビルに掲示されている建築計画によると、新しい建物の名称は仮称「ほくほく札幌ビル」。敷地面積約484坪(1597・31㎡)のうち、建築面積として約379坪(1253・41㎡)を利用して鉄骨造、一部鉄骨鉄筋コンクトリート造、鉄筋コンクリート造の地下3階、地上13階建ての建物一棟を建設する。銀行支店、飲食店、物販店、事務所、駐車場から構成される複合ビルで、建物の高さは59・90m。着工は2021年11月1日頃が予定されている。

 建築主は、北陸銀行(本店・富山市)、設計は日建設計名古屋オフィス(名古屋市中区)、監理、施工は未定。旧支店ビルは、ブラウンのタイルと白い窓が印象的な建物で、屋上には岩見沢出身の彫刻家、山内壮夫(やまのうち・たけお)の作品、「鶴の舞」が設置されている。大通の歴史を彩ってきた建物も、いよいよ見納めの時が近づいている。



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