ウイスキーの蒸留所をモチーフにした信用金庫の支店が誕生した。根室市に本店がある大地みらい信用金庫厚岸支店(厚岸郡厚岸町真栄1丁目169番地)がそれ。ウイスキーの聖地、スコットランド・アイラ島に似た風土の厚岸町では2013年からウイスキー製造が始まり、まちづくりの一つになっている。同信金はそれを後押しするため、建て替えを機に蒸留所風の支店にした。(写真は、大地みらい信金厚岸支店の外観)
(写真は、道東産カラマツを利用した柱や梁、カウンターが特徴の1階)

 大地みらい信金は2001年に根室信金と厚岸信金が合併して誕生、厚岸支店は厚岸信金の本店だったところ。旧本店は1967年に建設された3階建てで築51年が経過、老朽化が進んでいたため後ろの敷地に新支店を新築、今年11月5日から新店舗で営業を開始した。

 新店舗は木造2階建てで道東産カラマツの集成材を柱や梁、カウンターに多用、木の温かみが感じられる店内になっている。1階窓口は従来のような長いカウンターではなくカラマツ集成材の独立したカウンターブースを3ヵ所設置。1階ロビーには、地元の歴史を紹介するブースが置かれ、13年から試験熟成が始まった厚岸蒸留所の紹介やそこで利用している樽のレプリカも展示されている。
(写真は、厚岸蒸留所で使われている樽のレプリカも展示されている1階ロビー)
(写真は、トラス構造の屋根が特徴の2階フリースペース)

 2階は、トラス構造の屋根が特徴でスコットランドの雰囲気があるフリースペース。店舗利用者が自由に使え、地域のミーティングや打ち合わせにも開放している。ミニコンサートやミニ講演会も開催可能。階段の踊り場には樽用のミズナラを使ったオブジェも展示されている。
 新店舗の営業開始に伴い旧本店の建物を解体、12月半ばには更地になった。雪解け後に更地を駐車場として整備、20年4月24日にグランドオープンを予定している。

(写真は、1階と2階の踊り場にある樽の材料であるミズナラのオブジェ)

 大地みらい信金は、厚岸蒸留所を運営している堅展実業(厚岸町)に職員を1人派遣するなど、ウイスキーをまちづくりの一環として支援している。遠藤修一理事長は、「厚岸蒸留所は、単なる外来企業ではなく地元企業として文化的にも産業的にもまちと関連しながら発展していくと期待している。まちづくりの中で蒸留所の位置付けは大きなものがあるため、支店建て替えを機に蒸留所をモチーフにスコットランドの雰囲気をもたせた」と話す。
 ちなみに遠藤理事長は、厚岸蒸留所の蒸留開始を機にウイスキー検定2級を取得したウイスキー愛好家でもある。



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