北海道銀行(本店・札幌市中央区)と学校法人札幌学院大学(江別市)は7月31日、包括連携協定を締結した。教育、研究の推進、相互の人材支援・育成の協力、互いにチームを持つカーリングなどスポーツ振興でも産学の連携協力を積極的に進めていく。(写真は、連携協定締結式。左から大木孝志・道銀副頭取、井上俊彌・札学院理事長)
道銀元頭取の藤田恒郎氏は、伊坂重孝氏(STV会長)後任として2008年5月から14年5月まで2期6年、札学院の第10代理事長を務め、道銀と同大学は親密な関係にあった。その後を継いだ第11代の井上俊彌理事長(観光土産品のHPI会長、1953年3月前身の札幌短期大学商学部卒業)は、札幌市厚別区新札幌駅周辺の再開発に参画。江別市文京台の本拠地から一部を移転して新札幌キャンパスを建設することを決めたが、その際に様々な相談助言を受けたのが道銀。
今回の包括連携協定は、そうした関係をさらに強化する目的で締結したもので、有効期間は3年間、双方合意により自動更新される。
協定書の調印式で井上理事長は、「社会人の学び直し、リカレント教育の講演会、セミナーなどで積極的に協力したい。またスポーツ振興の協力では互いに力を入れているカーリングについて積極的に協力体制を築きたい」と話した。
道銀の大木孝志副頭取は、「新札幌キャンパス建設という大事業にできる限りの協力をしたい。相互に連携し知的資源やネットワークを活用して地域社会の発展に貢献するとともに、財政面に限らず幅広く連携やサポートをする」と述べた。
札学院は新札幌キャンパス建設の起工式を8月7日に行い、開学は21年4月を予定している。同大学が札幌市内への拠点設置に動くのは、66年に江別市に全面移転して以来53年ぶり。