北洋銀行は、中小企業の経営相談や技術開発支援を強化するために財団法人北海道中小企業総合支援センターと連携協定を結んだ。地域金融機関としてコンサルティング機能を強化する一環で中小企業の振興発展とともに融資増にも結び付けたい考え。8月に北洋銀が開くものづくりテクノフェアに同センターと共同出展するなどワンストップサービスの充実に力を入れる。(写真は6月24日に行われた調印式。右は道中小企業総合支援センター青木次郎理事長、左は北洋銀横内龍三頭取)
 
 連携協定の内容は①総合的なコンサルティング②販路開拓・拡大の支援③地域資源の活用④研究開発支援⑤企業支援情報の提供――など幅広い。道中小企業総合支援センターが外部の金融機関とこうした提携を結ぶのは初めて。
 
 同センターに持ち込まれる相談の中で資金に関するものが3分の1にも及びセンターだけでは対応できないという事情もあった。一方、北洋銀には道内188店舗のネットワークを生かした顧客網があり、金融面での支援ノウハウやツールがあるもののさらに中小企業に踏み込んでいくには限界があった。
 
 支援センターには中小企業診断士が多数在籍しており専門知識やノウハウが豊富。連携して相互に情報を共有することによって道内中小企業の発展育成に繋げることができるとしている。
 
 8月19日に札幌コンベンションセンターで行われる北洋銀主催のものづくりテクノフェアには、同支援センターが毎年行っている「受発注拡大商談会」を同時開催する。食品加工機械などを製造する12社が出展することになっており成果が注目される。


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