J―REITの産業ファンド投資法人(東京都千代田区)は、8日付で札幌市白石区米里3条3丁目2番1の「日本通運米里物流センター」の不動産信託受益権を24億8000万円で取得した。償却後の利回りは4・7%。IMG_1669(写真は、日本通運米里物流センター)

 産業ファンド投資法人は、国内で唯一の産業用不動産のREIT。物流施設や工場、研究開発施設、インフラ施設に投資して収益確保と運用資産の成長により投資価値の増大を進めている。資産運用業務をしているのは、三菱商事・ユービーエス・リアルティ(東京都千代田区)。

「日本通運米里物流センター」の信託受益者は、三菱商事系のSPC(特別目的会社)、合同会社米里リーシングだったが、今回産業ファンド投資法人が国内10物件のひとつとして取得した。2009年6月の竣工時点から日本通運が賃借してキリングループの道内配送拠点として利用している。土地面積は約3787坪(1万2497・77㎡)、2階建て延床面積は約3945坪(1万3020・28㎡)。取得価格24億8000万円の内訳は、土地が73・2%、建物が26・8%。稼働率は100%。

 産業ファンド投資法人の不動産ポートフォリオによると、物流施設は39件で全ポートフォリオの50・6%を占める。「日本通運米里物流センター」は、同投資法人として北海道初のポートフォリオ物件になる。


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