業務用洋菓子のClimb破産申請へ、負債額1億3804万円

経済総合

 業務用洋菓子メーカーの climb(クライム、本社・ 札幌市厚別区厚別北2条3丁目1—1)は、2024年6月1日までに事業を停止、破産申請の準備に入った。東京商工リサーチ北海道支社によると、負債総額は1億3804万円。(写真は、climbの本社工場)

 climbは、2003年6月に「夢工房」の名称で設立され、2020年8月に社名をclimbに変更。ホテルのレストラン向けやコーヒーチェーン向け、機内食向け、宅配向けなどの業務用洋菓子をOEM(相手先商標)で製造販売していた。洋菓子の種類は、ショートケーキやロールケーキ、カタラーナなどで、冷凍技術にもノウハウを有していた。

 東京商工リサーチ道支社によると、ピーク時の2019年5月期は、約1億円の売上高を計上したが、コロナ禍で売り上げが減少。2021年8月に本社工場を現在地に移転、小売店舗も開設する一方、冷凍自販機を使ったケーキ販売にも力を入れていたが、原材料価格の上昇が経営を圧迫、債務超過に陥っていた。業容拡大に伴い借り入れも増えたが、資金繰りが限界となり事業を停止、破産申請に向け準備に入った。

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