芽室町が道内最大低温物流基地に、横浜冷凍が十勝第四物流センター着工

経済総合

 横浜冷凍(本社・横浜市西区)は、河西郡芽室町の芽室東工業団地内に「十勝第四物流センター」(仮称、芽室北1線9-30)を新設する。2023年8月10日に起工式を実施して着工した。竣工は2025年4月。(画像は、完成後の横浜冷凍十勝物流センターのパース)

 横浜冷凍は、これまでに同工業団地内に3つの物流センター(収容能力6万4130t)を建設、稼働させてきた。十勝では乳製品や冷凍食品の取り扱いが増え、低温物流ニーズの底堅い成長が見込めたため、既存3センターの近隣に「十勝第四物流センター」を建設することにした。

 敷地面積2341坪(7739㎡)、建築面積1319坪(4361㎡)、鉄骨造、延べ床面積1523坪(5035㎡)。横浜冷凍グループのベトナムヨコレイのペンルック物流センター(仮称)に次ぐ、国内初の自動倉庫(全自動ラック)を導入する。地震対策として減震ラック(揺れを減少させて格納物の落下を減らす)、減崩ストッパー(パレットの飛び出しを防止する)、感震計(クレーンを一時停止する機能)、ゾーン管理(揺れに対して不安定な商品は、揺れの少ない下段に入庫するソフト)設備を導入する。

 省エネ設備として、同社では十勝地区で初めての太陽光発電設備(150kW)、リチウムイオン蓄電池(73・7kWh)を導入するほか、省エネ型自然冷媒冷却設備、陽圧空調システム、全館LED照明、BEMS(ビルディング・エナジー・マネージメント・システム)など、消費電力を大幅に削減し、災害時のBCP対策も充実させる。

 収容能力は、2万3233t(全自動ラックF級=フリーズ級2万2895t、仮置室F級338t)、フードディフェンス対応。既存の3センターを含む収容能力は8万7000tを超え、道内最大の低温物流基地になる。

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